いちごを抱えてもどってくると、クロは少ない藁を集めて寝る場所をもっと温かくしていました。

「クロ!」

ハルは走ってクロのお腹に擦り寄りました。

「おかえり、ハル…」

クロは優しく微笑みかけました。

「いちご…食べない?」

「食べる。」

クロは一つ、いちごを口にいれました。

「おいしい…」

そういうと、クロはすぐに寝てしまいました。