「こっちも文化祭の盛り上げに一役買うか」

グレートテンジンジャーロボのコクピットに座っているのは疾風。

空に向かって、撮影用のミサイルを発射。

花火に混じってミサイルが夜空で閃く。

「あ、花火」

呼び込みもそこそこに、廊下の窓から花火を眺める花音。

「五所川原君、綺麗だねー♪」

ほっこりするような笑顔を浮かべるその背後で。

「紅月君どこ行ったのよ!花音ちゃんもお仕事してぇえぇ!」

いまだ途絶えぬ客に振り回されているけしからん娘が、店内で悲鳴を上げている。