と。

「そうか…!」

それまで無言に徹していた写楽が顔を上げる。

「何でこんな簡単な事に気づかなかったんだ…犯人は雛菊さんを…龍太郎一味をスケープゴートにして、僕達捜査陣の推理をそちらに向けさせようとしたんだ」

いやいや、そちらに推理を向けたのはお前だけどね。

「では真犯人が分かったのかい?写楽ちゃん」

教頭の言葉に、写楽は強く頷く。

「はい…爆発といえば犯人は彼しかいない…真犯人は…」