「あるぅ日っ、森のぉ中っ、熊さぁんにっ、出逢ぁったっ♪」

ご機嫌の体で花売りの少女が文化祭の人混みの中を歩く。

赤頭巾ちゃんを彷彿とさせる愛らしい衣装、弾むように揺れるおさげの髪、手に提げた小さな籠。

誰もが振り返っては、ほっこりする光景である。

道行くだけで癒し系萌えオーラを振り撒くお花っ子。

まさに天神学園で五本の指に入る萌えの化身である。