あたしが君と出逢ったのは、去年のクリスマスイブ。

受験勉強ばっかで退屈だった。

だから、気晴らしに外へ出たんだ。

それが今もお気に入りのあの海辺。

外はクリスマス一色。

仲良さげに過ごすカップル。

楽しそうに歩く家族、友達。

そんな姿を見ながら、あたしは1人海辺へ向かった。

家から自転車で15分程度。

「はぁー。」

いつものように、近くのベンチに横になる。

「うわぁ...綺麗。」

その美しさに、あたしは言葉を失った。

空は満点の星空だった。

「完璧。」

夜空に輝く満点の星空。

ちょうど良い温度の夜風。

一定のリズムで響く波の音。

これ以上に幸せな空間はない。

冬だから少し肌寒かったけどね。