次の日。

学校に着いてすぐ、咲智が声をかけてきた。

「昨日どうしたの?あの人に何言われたの?」

昨日悠多くんから聞いたことを、すべて話した。

「最後には、”明日の3時にあの場所に行って。遼にも同じことを言っておくから。”って。」

どうしたらいいのだろう...。

会いたいよ...

好きだから会いたい...

だけど、今さら会えない...

もう会えないよ...

「希望はどうしたいの?」

「あたしは...。」

そんなの、会いたいに決まってる。

「会いたいよ...。」

「だったら会いに行けばいいじゃん。」

「無理だよ!今さらどんな顔していのかわかんないもん...。」