話によると、陽向には幼なじみがいるらしい。


みんないい奴なんだって。


「後で莉亜にも会わせてやるよ!」


「いや、いいよ。
てか、あたしと絡まない方がいいんじゃない?」


さっきから女子が向けてくる鋭い視線が痛い…。


「は?なんで?」


コイツ、気づいてないの?!


「周りの人たちから睨まれてるじゃん。」


「は?
…あぁ、そういうこと!
俺、こういうのいちいち気にしない。」


周りをみて言う陽向。


どんだけポジティブなのよ!


まぁ、いいや。


もう玄関に着いたし。


「じゃあね、あたしは寄っていくところあるから。」



「おう!じゃあな。」