あたしがそう言うと楓の目が一気に開いた。


この反応からしてあたしがいったことは図星だったんだろう。


もう少し思ったことを言ってやろう。


「ちなみにあまり喋らないのも他人に自分を見せないため。

人間不信ってやつ?
敬語を使うのは相手との距離をとるためじゃない?」



「外に行きましょう。」


楓は冷静を装ってるけど少し焦ってるように見える。




図書館を出ると楓が話し出した。

「何なんですか?あなたは。
一体、誰が目当てなんですか?」


誰が目当て……?


「どうせあなたも他の女たちと同じなんですよね?」