靴を履いて、校門まで歩いてると
急に結都が立ち止まった。


「どうしたの?」


「ちょっとだけでいいから僕の話聞いてくれない?」


…話?


「いいよ、聞く。」


「ありがと。」


結都は小さく笑うと話し出した

「僕さ、母親がいないんだ…」






―――――――――…