私を抱いてよ… ~寂しい彼女の小さな叫び~

もちろん
美麗は素直にOKした。

そして今は
美麗と茅鶴の地元で
1番賑わっている街へ来た。

「これからどうする?」

茅鶴が、嬉しそうに
辺りを見回す。
美麗もそれを真似して
よく見てみた。
キョロキョロしてみるが
そんなに大きな街ではない為
特に良さそうな店は無い。
2人で口を尖らせながら
「県外行こっか♡」
とはなしをまとめる。


あれから2時間…
電車を何度も乗り継ぎ。
そして今も
電車に揺られていた。

「最近はいいオトコいた?」

沈黙を破るように
茅鶴が喋る。
うーん。と、
少し考えてから
「無いかな…?
そっちは最近どんな感じ?」
と返した。

「いやぁ…あのね…」

と少し考えた後
美麗は茅鶴が長く話すことを
素早く予想して
片耳に着けていた
イヤフォンを外した。

「なんかね…
この間の土曜の仕事の時に、
1人で来たお客さんがいて…。
その人はね
店に入って直ぐに
美…美麗を探しててね。
なんか変だと思ったから
声を掛けたら意気投合しちゃって…
それで
今もその人と
付き合ってんだぁ…」