「あぁぁ~。
まじて疲れたぁ~」

仕事のときからは
考え難いおじさんのような声を出して
赤くて大きなソファになだれこむ。


柴咲 美麗。

19歳。

キャバクラ勤務。

源氏名は麗奈。


19歳にして
キャバクラなんて早いかな。

でも今私には
お金が全てなの。

だから
自分のカラダを売って
金にする。

それだけのこと。

毎日毎日。

キャバクラは
客が絶えることを知らない。

年齢層は様々だが
誰かしらが必ず来る。

一日のうち
夜だけの営業だが
それでも客は100人程は来る。

だから
金はがっぽり入るし

老けない限り
自分の常連は減らない。


そんな理由で
毎晩キャバクラへ通う。


どんな酷いオトコでも
黙って稼ぐ。