「この度、転入してきました。浅宮奏都さんです。」 『よろしくお願いします』 梅雨明けの6月末、浅宮奏都は第一国聖高等学園に転入してきた。 この高校は都内でも有名な進学校で国外からも受験する人が多い。それと同時に超がつくほどの金持ち学校で有名だ。財閥の娘だとか、有名会社社長の息子だとか…一昔前の奏都なら涎がでるほど羨ましがっただろう。 「じゃあ開いてる所座って」 担任の言葉に導かれ奏都は一番後ろの窓際に座る。 窓からは美しい街並みが見える。 心を落ち着かせ、担任の話に耳を傾けた。