梨花が帰った後、私は1人だった。


1人でいるのも、なんだから私も帰ろうとした。

すると、いきなり腕をひっぱられた。

振り向くと、知らない男が2人ニヤニヤしながら立っていた。


「ほら、あたりじゃん!!」

 
「たしかに、すげーかわいいな。」


上から下まで舐めるような目で見られる。


「あの、何か?」

その視線に耐えられなくて、思わず聞いてしまった。

「あぁ!!ごめん!キミすっごくかわいいね!!良かったら遊ばない??」

男Aがいまだにニヤニヤしながら、聞いてくる。

「すいません、私家に帰るんで。」

そう言って、歩こうとした。

でも男Bが腕を掴んできて、歩けなかった。


「えーー!!別にちょっとくらい、いいじゃん!!」


「そうだよ!!よし、じゃあ、行こうか!!」

男に腕をひっぱられて、路地裏に引き込まれそうになった。


「離して!!」

当然男と女の力は違う。

腕を解くことができなくてあきらめかけたその時、



「何やってんの?」


声が聞こえた。