そして準備を終えた。

いざ出るって時に、また…


「ゆうき」

またまたまた親父の呼ぶ声


今度はなんですかなー


「うん!?なに?」


イヤイヤ返答する俺。


すると、

「あけましておめでとうだ。今年もよろしくな。ゆうき」

不器用なツラで温かく言う親父。

いきなりのちゃんとした、挨拶に俺も…


「おう!あけましておめでとう!今年もよろ!親父!」

親父はその言葉を聞くと、

「おう!じゃあ、仕事頑張ってこい!俺は昨日徹夜でゲームして眠いから寝るぞ。おやすみ」

親父はそのまま寝た。

えっ?なんか今、親子の良いムードだったよね!?
それを、簡単にぶち壊したよね!?

ぐーぐー

これから仕事って人間の前で、普通に寝たよね?、

クソヤロー!!

俺はまたまたまたまたまた、今年は良いことない年だと思い、落ち込みながら家を出た。

これから当分、家に帰ることができないとは知らずに。