阿部勇生と10日間戦争

竜也は、アクセルを思いっきり踏み、
尋常じゃないスピードで走りだした。



だが、後ろの黒いポルシェも負けんとばかりにスピードを上げてきた。


「竜也このままじゃ追いつかれるぞ!」


焦る俺。


「大丈夫さ!!僕の底力はこんなものじゃありませんよ!!!!!」


竜也はまたスピードを上げた。

竜也の運転に何度か乗ったことはあるが、
こんな、運転初めてだ。
まるで、レーシングゲームを現実でやってるかのようだった。


そして、見る見るうちに黒いポルシェが遠退いていく。


「さすが!竜也!どんどん奴らが遠くなってるぜ!」


「まぁ、これが、僕の実力さ!わはは」

このまま逃げきれると、俺たちは安心した。

でも、まだ安心するには早すぎた…