阿部勇生と10日間戦争

竜也は朝からそのニュースをずっと見てたらしく、いろいろと話してくれた。

「この事件は世紀の大事件だよ。日本の経済が潰れるかもしれない事件だからね」

「え!?」


どうやら、今回盗まれた日本銀行の金は、日本の国家財産らしく、これが、なくなると日本の物価が上昇し、経済が壊れて、バブル崩壊の時の比ではない、経済悪化が起こるらしい。


「そんな事件が…。それって俺たちにも被害があるってことじゃん!犯人は分かってないの?」


「今はまだ判明してないらしい。でも僕の考えだと、これはアメリカの日本侵略だと思っている」


「え、アメリカが犯人ってこと!?」


俺たちは、この事件をお得意の都市伝説に混ぜながら話した。


そして、そうこう話しているうちに、ニュース番組に緊急の情報が届けられたらしい。