阿部勇生と10日間戦争


俺はなんとか原付のある場所まで走りきった。

そして速攻でエンジンをかけて乗りこんだ。

行く場所なんてわからないさ。
でもとりあえず、わけもわからず出発した。

逃げるために。


走行してるうちになぜか、竜也の家の前まで来ていた。


俺は竜也に家に入れてもらえないかと、電話をかけた。


プルルルルル…プ

「もしもし。阿部?」

竜也が奇跡的に電話にでてくれた。