「絢とはね、幼なじみなの。中学に入って絢は那智と付き合い始めて…私は来るもの拒まず、だった。自分のルックスを利用してた。恋なんてしたことなかった。だけど、絢に那智を紹介されたとき胸がときめいたの。異性をオトすのなんて簡単だった。その時の私は初恋に浮かれすぎて人として最低なことをしたんだ…でも、途中でバレてね。見た目が見た目だから私は同性から嫌われてて…絢との関係は自分でこじらせるし、異性は友達になれなくて中学は途中からひとりだったのよ。……穂嵩は、絢と何があったの?」
「ど、して?」
「お互い固まってたでしょ?」
「…昔、告白されてフった子だったから、」
あぁ、なるほど
「抱いたんだ?」
穂嵩の顔が驚愕に染まる。
「絢はタダじゃフられないから」
私が笑えば穂嵩も笑った。
お互いの過去も話してスッキリ…じゃないみたい
「どうしたの、穂嵩?」