どれだけ肌を重ね合ったのだろう?と思うほど、甘くて濃密な夜を何度も味わった。 出張と少しだけ味わえた2人での旅行も、思い返してみるとあっという間。 明日には成果とたくさんの思い出と荷物を抱えて、帰国の途に着く。 滞在していたペニンシュラ・ホテルの寝心地良いベッドで迎える朝も、寂しいけれど明日で終了か……。 「おはよ」 「う、ん、」 「フッ、ねぼすけの真帆ちゃん」 全身が気だるさで包まれている私に、声を掛けてきたのは綺麗に笑う修平だ。