「宮原君が大変な事になったのはよく分かったけど、そういうことは、
真っ先に警察か消防に通報すべきなんじゃないの?
それに仮契約とか願い事って何? 言ってる事の意味が全然分からないよ」
「貴方に話すのは初めてですが、実は私、天使なんです」
エレーナは翼を広げて見せた。
「貴方、いったい……」
「今は、詳しい説明をしている時間がありません。とにかく私に協力して下さい」
綾香は訳が分からない。翼の生えた人間など見たことがない。
綾香は最初、エレーナを信じなかった。翼も作り物だと思った。
だが、必死に頼むエレーナを見て、彼女の言っていることが、うそではない気がしてきた。
「分かったわ。何だかよく分からないけれど、協力するわ。
エレーナが嘘をついてるとは思えないしね」
「ありがとう綾香さん。仮契約発動、斉木綾香!」
激しい光がふたりを包んだ。
「えー! 何が起きたの?」
綾香が辺りを見回す。
「綾香さん、慎一さんが無事助かるよう願って下さい。さあ、早く」
「宮原君が無事助かりますように」
やがて、激しい光は消えた。
「本当に、こんなんで助かるの?」
「慎一さんは、助かると思います。
天使は、人間と契約することによって、その願いを叶え、幸せを与えることが出来ます。
でも、天使は自分の願いを叶えることは出来ないんです。
だから、貴方に願い事の代理をしてもらったんです。
私と慎一さんは、そういう協力関係なんです」
夜が明けた。やがて、警察から連絡が入った。
慎一が見つかったとの知らせだった。
エレーナと綾香は、慎一が搬送された病院へ向かった。
慎一は、病院のベットで寝かされていた。
「慎一さん」エレーナが呼びかけたが、反応は無い。
慎一は、意識を失っていた。
医者が病室に入ってきた。
「ご家族の方ですか?」
「はい」
「意識を失っていますが命に別状はありません。少し時間はかかりますが、いずれ戻るでしょう」
エレーナと綾香はそっと胸をなでおろす。
「ただ……」
そう言いかけて医者は、厳しい表情になった。
「後遺症が残るかもしれません」
「後遺症って?」
エレーナが聞き返す。
「宮原さんは、頭を強打しています。
恐らく流されたとき、川底の岩で頭を打ったのでしょう。
記憶喪失になっている可能性があります」
「そんな……」
エレーナは、頭の中が真っ白になった。
「大丈夫よ、エレーナ」
真っ先に警察か消防に通報すべきなんじゃないの?
それに仮契約とか願い事って何? 言ってる事の意味が全然分からないよ」
「貴方に話すのは初めてですが、実は私、天使なんです」
エレーナは翼を広げて見せた。
「貴方、いったい……」
「今は、詳しい説明をしている時間がありません。とにかく私に協力して下さい」
綾香は訳が分からない。翼の生えた人間など見たことがない。
綾香は最初、エレーナを信じなかった。翼も作り物だと思った。
だが、必死に頼むエレーナを見て、彼女の言っていることが、うそではない気がしてきた。
「分かったわ。何だかよく分からないけれど、協力するわ。
エレーナが嘘をついてるとは思えないしね」
「ありがとう綾香さん。仮契約発動、斉木綾香!」
激しい光がふたりを包んだ。
「えー! 何が起きたの?」
綾香が辺りを見回す。
「綾香さん、慎一さんが無事助かるよう願って下さい。さあ、早く」
「宮原君が無事助かりますように」
やがて、激しい光は消えた。
「本当に、こんなんで助かるの?」
「慎一さんは、助かると思います。
天使は、人間と契約することによって、その願いを叶え、幸せを与えることが出来ます。
でも、天使は自分の願いを叶えることは出来ないんです。
だから、貴方に願い事の代理をしてもらったんです。
私と慎一さんは、そういう協力関係なんです」
夜が明けた。やがて、警察から連絡が入った。
慎一が見つかったとの知らせだった。
エレーナと綾香は、慎一が搬送された病院へ向かった。
慎一は、病院のベットで寝かされていた。
「慎一さん」エレーナが呼びかけたが、反応は無い。
慎一は、意識を失っていた。
医者が病室に入ってきた。
「ご家族の方ですか?」
「はい」
「意識を失っていますが命に別状はありません。少し時間はかかりますが、いずれ戻るでしょう」
エレーナと綾香はそっと胸をなでおろす。
「ただ……」
そう言いかけて医者は、厳しい表情になった。
「後遺症が残るかもしれません」
「後遺症って?」
エレーナが聞き返す。
「宮原さんは、頭を強打しています。
恐らく流されたとき、川底の岩で頭を打ったのでしょう。
記憶喪失になっている可能性があります」
「そんな……」
エレーナは、頭の中が真っ白になった。
「大丈夫よ、エレーナ」

