契約していない人間の不幸件数を含めるとこんな数ではないはずです。
より大きな不幸でない限り、契約していない人間の全ての不幸まで私達は把握出来ていないのが実情です。
なるべく多くの天使を、不幸な人達に振り向けるために、夏穂と綾香の契約を解除させました。
あのふたりは不幸ではありません」
あまりにも厳しすぎる現実だった。
「しかし、サラは、生前行けなかった大学にやっと行けるようになってすごく喜んでいたんだ。
幸せな人達から、それを奪い取るのは悪い事じゃないのか?」
慎一はショックを受けつつも反論した。
「大学に通うなとは一言も言っていません。
契約者が変わっても、大学へは行けるはずです」
「じゃあ、俺とエレーナ、姉さんはどうなる?」
慎一は恐る々聞いた。
「貴方には、ルーシー・ウェールズの研修期間が残っています。
それが終了次第、エレーナ、さやかとの契約は解除してもらいます」
「姉さんとも別れなければならないのか? 姉弟なのにどうして」
「確かにさやかは、慎一の姉かもしれませんが、今は天上界の一員。
貴方とは立場が違います。さやかには、天使としての役目があります」
「マイナスエネルギーを浄化した時は、姉さんとエレーナを
俺の将来のために、そばに置いといてくれたじゃないか。何で今になって?」
厳しい状況は分かったものの、それでも納得いかない慎一。
「あの時の貴方は、まだ幸せではありませんでした。
ですから、しばらく様子を見させてもらいました。でも今の貴方は不幸じゃありません。
契約管理システムの心理分析でも今の貴方から、不幸は感じられません」
「確かにあの時は、まだ両親との対立も残っていたし、でも今は仲直りした。
じゃあ、天使と人間の協力関係はどうなる? 契約解除で人間は願いを叶えてもらう代わりに、
天使に協力する関係もなくなってしまうのか?」
「それはきちんとやってもらいます。
貴方が協力することは、ルーシーの研修をやり遂げること。
そして研修終了後、エレーナやさやかとお別れをし、彼女達を新たな契約者に引き継ぐことです。
天使の成長には個人差がありますから、研修期間は、短くて数ヶ月、平均で半年、
長くて一~二年です。
今すぐにという訳ではありませんが、いずれはエレーナ達と別れてもらいます。
ルーシーが早く成長するかは、彼女の力量と貴方達しだいです」
「だったら、今まで以上に、より多くの人々が幸せになれるように協力する。だから……」
より大きな不幸でない限り、契約していない人間の全ての不幸まで私達は把握出来ていないのが実情です。
なるべく多くの天使を、不幸な人達に振り向けるために、夏穂と綾香の契約を解除させました。
あのふたりは不幸ではありません」
あまりにも厳しすぎる現実だった。
「しかし、サラは、生前行けなかった大学にやっと行けるようになってすごく喜んでいたんだ。
幸せな人達から、それを奪い取るのは悪い事じゃないのか?」
慎一はショックを受けつつも反論した。
「大学に通うなとは一言も言っていません。
契約者が変わっても、大学へは行けるはずです」
「じゃあ、俺とエレーナ、姉さんはどうなる?」
慎一は恐る々聞いた。
「貴方には、ルーシー・ウェールズの研修期間が残っています。
それが終了次第、エレーナ、さやかとの契約は解除してもらいます」
「姉さんとも別れなければならないのか? 姉弟なのにどうして」
「確かにさやかは、慎一の姉かもしれませんが、今は天上界の一員。
貴方とは立場が違います。さやかには、天使としての役目があります」
「マイナスエネルギーを浄化した時は、姉さんとエレーナを
俺の将来のために、そばに置いといてくれたじゃないか。何で今になって?」
厳しい状況は分かったものの、それでも納得いかない慎一。
「あの時の貴方は、まだ幸せではありませんでした。
ですから、しばらく様子を見させてもらいました。でも今の貴方は不幸じゃありません。
契約管理システムの心理分析でも今の貴方から、不幸は感じられません」
「確かにあの時は、まだ両親との対立も残っていたし、でも今は仲直りした。
じゃあ、天使と人間の協力関係はどうなる? 契約解除で人間は願いを叶えてもらう代わりに、
天使に協力する関係もなくなってしまうのか?」
「それはきちんとやってもらいます。
貴方が協力することは、ルーシーの研修をやり遂げること。
そして研修終了後、エレーナやさやかとお別れをし、彼女達を新たな契約者に引き継ぐことです。
天使の成長には個人差がありますから、研修期間は、短くて数ヶ月、平均で半年、
長くて一~二年です。
今すぐにという訳ではありませんが、いずれはエレーナ達と別れてもらいます。
ルーシーが早く成長するかは、彼女の力量と貴方達しだいです」
「だったら、今まで以上に、より多くの人々が幸せになれるように協力する。だから……」

