「逃げんな」
凄い力…痛い
「なんで…?」
「…自分で考えろ。」
春彦が腕を引っ張る
「わっ…ちょ」
「お前…無防備すぎ」
私の顔は春彦の腕の中
耳元で聞こえる春彦の声
いい匂いする…
「明日から夏休みだろ…俺料理作れねぇから…」
言葉が途切れる
春彦の言いたい事は予想がつく
でもちゃんと聞きたい
「…だからっ……その…料理作れよ」
「なんで命令…」
顔をあげて言おうと思ったとき
赤い顔が見えた
「…っ…顔…あげんな」
目を手でふさがれる
なんでこんな時に照れるの…
抱きついたり甘い言葉を言うのは
いつもの顔なのに
お願いする時は
恥ずかしいの?
本日の新発見…頂きました…っ
キュン…


