その時だー

彼女が目を覚ましてしまった
顔と顔がくっつきそうなくらい近かったので
俺はもちろん彼女もビックリしていた

「っあ!ご、ごめん!」

「あ…杉沢くん?」

意外だった
話もしたことなかった俺の名前を
覚えててくれるなんて。

返す言葉が見つからず
困っていると、

「下の名前は?」

と先に聞かれた。