ドアの外に立っていた彼女は
俺の方をチラッと見ると、

「屋上について来てもらっていいですか?」

と言った。

屋上だなんて
まぁベタな所を選んだな~と思っていると、

「あ…イヤならいいんです…」

と言った。

「ここじゃダメかな?」

そう言うと彼女は顔を赤くし、
黙り込んでしまった。

「ごめんけど…はっきりしてくれないやつはちょっと…」

そう言うと彼女は顔をあげ、
俺の目を見ると

「すいません」

と言って走って行ってしまった。

「はぁ…」

ため息を付いていると

「いいのか?あんなキツいこと言って」

と瞬が突っ込んできた。

「いつまでも言わない彼女が悪いだろ」

「まあ…そうかもしんないけどさぁ?
お前モテるんだから…
もう少し女に興味持てば?」

「無い訳じゃねーよ!」

なんだかムシャクシャして
そのまま教室を飛び出した。