彼女が登校するようになって2週間。

席はこんなに近いのに…

一度も会話を交わしたことはない。

「優雅~」

瞬がいきなり呼んできた。

瞬は幼稚園からの仲だ。

幼稚園から高校までずーっと同じってのも
なんだか気持ち悪いけど(笑)

でも一緒にいてなんか気をつかわなくて
良いというか、
瞬は俺の良き理解者になってくれていた。

「女の子が呼んでるよ~」

瞬はドアの方を指差しながらそう言った。

「ふーん」

曖昧な返事をしてると

「さっさと行け!」

と瞬に引っ張られてしまった。