好きな人に好きになってもらうと言うのは本当に奇跡のようでした。

あなたと初めて帰ったあの道。
二人乗りしたバイク。
キスをした公園の滑り台。
いつまでも飽きずに揺らしたブランコ。
暖かいミルクティー。
赤いマフラー。
大きな声。
優しい手。


今はもう、記憶の中にしか存在しなくても。