ホストな君




……分かってる



でも怖いものは怖いんだ



俯き気味になっている私に遥はまた話しかける



「別にすぐにとは言わない。編入するのは来週だし……」


え、来週なのそっち行くのって?


「私、月曜から行かされると思ってた」



「おいおい、さすがに俺もそんなひでぇやつじゃねーよ
この一週間で落ち着いて心の整理でもしとけ。

とりあえず、俺も学校休むからまぁお前のものでも買いに行くかー」




そっか


遥なりに考えてくれてたんだ


じゃぁ私も頑張んなきゃいけないな



「……うん、わかったよ


あと、私のもの買うお金なんか持ってないから買い物なんて行かなくていいよ」



「……何言ってんの?金は俺が出すに決まってんじゃん」



「でっでもそんなの悪いし……」


「いいんだよ、金なんて余る程あるんだから」



遥、一体何してるのよ


高校生で金が余る程あるやつがいるなんて聞いたことがないよ