ホストな君

紅茶を渡すとありがと、と言って口をつけた


まだ下を向いたまま少女はぽつりぽつりと話し始めた


「私、真代美桜っていうの。…あ、美しい桜って書いて“みお”ね」



そう言ったあと少女…美桜は全然似合わないでしょって笑った




「美桜、な。俺は中澤遥。高3でホストしてる」


“ホスト”といったところで美桜は一瞬目を見開いたがそのあと頷いてだからそんなに容姿がいいのか…なんて言っていた。



「私は、高1。…ねぇ、なんて呼んだらいい?」


「ん~、そうだな。美桜の好きなように呼んでいいよ」