ホストな君

振り返った男の人は


「俺の家だよ。でもって今日からおまえの家でもある」



そう言ってまた私の手をひっぱていく



え、この人、こんなとこに住んでるの?



それに、私の家ってなに?




私に帰る場所なんてないよ




そう考えているあいだにも男の人は歩いていて、腕を掴まれている私は必死にその人の足を追いかけた。