双子総長

私は何事もなかったかのように席に着く。

席についてぼーっと授業の内容を聞いていた。


キーンコーンカーンコーン

一時間目の授業が終わるチャイムが鳴った。


「杏!なんか顔暗いよ」

「そう?まぁ…」

「なにかあったの?」

「鬼龍ってとこと戦うかもって考えてて」


優乃に鬼龍について話した。


「大丈夫?」

「大丈夫でしょ!」

「確かにいつも雷蝶が勝利するから心配ないか」


優乃は私のことを知っている。
雷蝶の総長であることを。