* * *


「花奏さん…おはようございます…今日も一段とキレイですね」
教室に入るなり、3人の男子生徒が寄ってくる。


自称彼らは私専属のお付き。

「ありがとう~滋弥君」

滋弥君は知弥の実の弟で、銀髪に紫色の瞳。瓜二つとは言わないけど
知弥と滋弥君の顔はよく似ている。でも、ふたりは犬猿の仲。


「花奏ちゃん、今日のお昼は一緒に俺とランチどう?」

毎日、テンションmaxで、人妻の私に猛アピールするのが爽爾君。

彼は妖の妖狐で人の姿に化けている。


「それよりも、昨日部活、サボっただろ?」


「ごめんなさい…急な仕事が入って…」


「それならちゃんと連絡しろよ~」
彼は私の幼馴染の閑音君。


「お前らちゃんと席に着け!!」
知弥は超不機嫌な声で教室に入って来た。