執務室にまで、私をそばに置く始末。



「演技とは言え…あれは酷すぎます…」



「・・・」

私の言葉をシカトして速水さんはデスクに積まれた膨大な書類に目を通す。



『冥府の神様』がデスクワークとは何だか不思議。



「失礼します」



レーアがノックして、入って来た。彼は傍らに両手を前手で手錠で拘束した少年を連れていた。



少年からは生気を感じない。幽…霊?



「ようやく見つけました…この少年が…実流です」


「そうか…さてと、呪詛を施すか…」



速水さんは『冥府の神』に姿を変えた。そして、鎌を手にする。