何だか、暗い食卓。



私の座っている席は昨日まで、亜希緒さんが座っていた場所。



「…お前は自分の身分をわきまえていないようだな…たかが、人の存在で、神の寵愛を一身に受けようなんて…強欲な女だ」


速水さんは亜希緒さんに冷たい言葉を浴びせる。


「パパ…どうしちゃったの?」

悠樹君は二人を小さな瞳に不安げな色を宿し、目配せに見つめる。



「・・・悠樹は黙れ!」


速水さんはテーブルを叩き、音で悠樹君を脅かす。



「・・・」