WHITEMOON~あやかしの神様~

「妖としてのお願いだ…。妃女神様のご慈悲を俺にくれないか?」



「私の慈悲ですか?」


「そうだ…君には知弥がいるのは知っている…君に手は出さない…それは約束する」



「・・・」



グラスの中にワインを揺らし、グラス越しに私を見つめる。



さっきのキスは未遂に終わったけど…



「・・・どうしてもダメか?」



「いえ、あ…わかりました」



「やはり花奏ちゃんは優しい女の子だな」



深い紅色の切れ長の瞳が私を優しく見つめる。知弥以上に、オトナの男性の色艶を含むフェロモンの奔流が私に襲いかかる。



ダメだーーー・・・

知弥以外の男性に免疫なんて、全くないから、

頬に熱が集まってどうしようもない。