WHITEMOON~あやかしの神様~

俺は16歳。康人は14歳。中学生にしては背が高く既に165センチを超えていた。


180センチの長身の俺からしたら、小さい。

でも、ヤツの存在は俺の中では大きかった。


「お前は俺の隷属、だろ?隷属は片時もそばにいる必要があるんだ!」


父上の野望に翻弄されるのは嫌だ!
なら、もっと強い力を手に入れて、己の力を極めるのみ。

その為に、康人は必要…


「・・・」


俺はそのまま、康人の首筋に顔を埋めて、隠し潜める牙を突き立てた。



「んっ・・・」



俺に神に近い力を与えるヤツの血。


妖とも人とも言えない中途半端な俺。


この不確かな存在の己が恨めしい。俺は康人の血を狂ったように吸い続けた。


「知弥様!!?それ以上吸えば…康人様が死にます!!」


千早が俺の暴走を止めた。