WHITEMOON~あやかしの神様~

身体の弱い滋弥は淀んだ空気の都会を離れ、田舎の病院に入院していた。



上弦の月が見えると血を求め、吸血衝動が加速する。



喉の渇きを癒すのは水ではなく自分の躰に駆け巡る血液。


俺は普通の人として、生きたい。


そう、強く願っていた。



ノックをせずに俺の部屋に無断で康人が入って来た。



「出て行け!!」


俺は枕を投げつけた。


「目の色が深紅だ・・・まるで、深紅の薔薇みたいだ。とっても綺麗だよ。知弥」



「来るなと言ってんだろ!!!」


「俺は叔父様から訊いた…知弥が吸血鬼と人のハーフだって」


「!!?」


「知弥に血を吸わせろと言われた・・・」


「はぁ?父上は何を考えてるんだ??」