二人を、父上は追い返そうとしたが、弥生叔母様の一言で、態度が変わった。



「俺には未来が読めます…この力はあまり、スキではありませんが、叔父様の討魔師としての仕事に役に立つのであれば進んで使わせて頂きます」



「小笠原家の者に未来が読める力を持つ者はいないが、興味深い…なぁ?知弥」



俺は父上の隣に座り、押し黙って、康人を見ていた。


康人の茶色の瞳が俺を見つめ返す。俺よりも年下のクセに、落ち着いた雰囲気。



「わかった。私が康人君の面倒を見よう」



「ありがとう。お兄様」



康人は俺の住む邸宅に居候するコトになった。



俺が吸血鬼と人のハーフだってバレたらどうするんだ?父上は・・・