「兄上が僕たちを部屋に呼ぶなんて…どう言う風の吹き回しですか?」



「ふん…別に…」



俺は滋弥たちを部屋に招き入れた。



3人は未成年、俺だけが酒を飲んでいた。


妖退治もなく、平穏な時間は本当に俺にとっては空虚だ。おまけに、その時を埋める相手の花奏もいない。



いつまで、続くんだ…この退屈な時間は。



「くそっ!!」


3人はTVゲームで盛り上がっていた。

爽爾が負けたのか悔しそうな声が上げていた。



ゲームで必死になるなんて、若い証拠だな。


「大変です!!!」


爽爾のお付きの子狐のコンが血相変えて、現れた。



「どうした?コン…」


「我国が…何者かに襲われました!!」


「はぁ??」