俺の方が、深酒をしてしまった。


朝から、ズキズキと頭が痛み、倦怠感が躰を襲う。



深酒を止める花奏がいない。


酒の代わりなる花奏の血が吸えない。



酒と煙草で寂しいキモチを紛らせた。

いつの間にか花奏は俺にはなくてはならないモノとなっていた。

吸血衝動はあらかじめ、取っておいた花奏の血液を輸血してしのいでいた。



「知弥先生~はい、二日酔いの薬です」


資料室のデスクの椅子に座って、額を押さえる俺に爽爾が二日酔いに効く錠剤を渡す。


グラスの錠剤を飲むための、水も用意されていた。