* * *

花奏を康人に紹介した。


場所はヤツの泊まるスイートルーム。



「ヤッキーが…時神様で、知弥の従兄弟だったなんて」


康人を見る花奏の瞳は熱っぽい。



「お前…ファンか?」


「お祖母様が・・・今度、実家に遊びに来てくださいね…」


「喜んで行かせてもらうよ」



花奏を見つめる康人に瞳も少し熱い。


「あれから…花奏ちゃん…知弥に血、吸われた?」


「あ、はい」


「お前の血よりも花奏の血の方が美味しい…」


「そう。病みつきになってたらどうしようか思った…」