「そんなに驚かなくても…」


「龍神様の正体が智成様だなんて・・・」


「いや、まだまだ、驚くコトはいっぱいだから…それくらいしろ。花奏」


「!!?」


知弥が突然、私に抱き締めて来た。



「あ、あ、あのう・・・。智成様の前ですよ…」


「彼は…欲求不満で…男にまで手を出そうとしていた…冥府神様のコトは俺に任せていいから…」


「お、男??」


「ふん。お前は速水さんと一緒に何度も寝床を共にしたらしいな」


「それは・・・でも、何もなかったわよ!!」


「言い訳いい!!早くお前の血を吸わせてくれ!!」


知弥は性急に、私の首筋に顔を埋めて牙を立てた。


久しぶりに味わうこの感覚。



私の全身は粟立った。