「ここは?」



私は白鬼に気を抜かれ、意識を失ってしまった。


気づくと目の前には滋弥君と爽爾君…


「花奏様…」


「よかった…気がついて…」


爽爾君は大泣きし始めた。



「私…」


躰を起こして、周囲を見つめる。


隣には千早さん?


「安心しろ…俺の気を送ってやった…衣は血だらけだが、傷は回復してる…」



「す、皇さん!!?」



「皇…俺は冥府神の元に行く…後は頼んだぞ…」


「はい…龍神様」


「龍神様??」


「君に会うのは初めてだな…」


「あ、はい」