「・・・これを飲めば…冥府神様の力を抑えるコトができる。でも、知弥…お前にはその力を支えるだけの力はない・・・」



「それは康人が言ったのか?」



「ああ…そうだ」



「・・・」



「お前は既に二人の神の力を複写し、己の躰に隠し持っている…その力を維持するだけでも…大変だろ?」



智成様は俺の躰の異変に気づいていた。


「お前の弟の滋弥に飲ませようと思ったが…ヤツにはその力を使える器はないようだな…。でも、恭様の血を無駄にはしたくない」



「なら、俺によこせ…ナル」


「俺を呼び捨てるなんて…何様だ…知弥お前?」


「俺は鬼神…お前と同じ神だ…もう妖ではない!!」