俺は小瓶を拾い上げようと、躰を屈めた。



「それに触るな!」


智成様は俺の手を革のブーツで踏みつけた。



「俺は唯…拾ってやろうと思っただけで…」


「俺が拾うから…手をどけろ」


「クッ…先に足をどけてくれ」


智成様は俺の手を踏みつけていた足をどけた。


そして、小瓶を拾い上げた。



真紅の色。


紛れもなく誰かの血。



「・・・これは恭様の血だ…」


創造神の血…