「俺を誰だと思ってる?千早…俺は冥府神だ・・・」



「・・・」



「皇…連れていけ!!」



私は皇さんにお姫様抱っこされて、大広間から連れ出された。



ようやく声がでかかった時、皇さんに私は気を奪われ、意識を失った。




これから、冥界で妖同士の戦いが始まろうしてるのに…私は何をしてるんだろう?



私はあの陰陽師・阿部晴明の直系一族の当主だと言うのに。



あっさりと妖に殺されそうになったり、挙句には気を奪われて気絶。



自分の非力さが恨めしい。



私の旦那様の知弥はとっても強いのに。



情けないーーー・・・