* * *

心強い3人の申し出。


「お前は連れて行けない…」


智成様が閑音だけは連れて行けないと言い切った。


「俺の血筋には天狗の血が混じってる…」


「俺には普通の人にしか見えないが」


閑音は一人だけ残されるコトに口惜しく思う。



「お前のそのキモチだけ、ありがたく受け取っておく」


上月さんが閑音の肩を軽く叩き、敬意を表する。


「俺は…ここでお別れだけど…皆、お願いね…」


真柴社長がベットから躰を起こして、挨拶する。


かっての元気な姿はない。


冥府神の力に押され、創造の力は弱まっていた。