「康人お前が妙なコト言うから…二人共、誤解してるぞ」



「知弥お前の方こそ…」



「俺は別に…」



俺は康人の抱き締めて、ゆっくりと首筋に顔を埋めた。



「お前の血は毒だ…これが最後だ…」


「毒か…でも、花奏ちゃんよりも、お前の強さを引き出す糧となるぞ…」


「俺は人に与えられる強さで満足する男じゃない…強さは己で手に入れるモノだ」


俺はそう言って、康人の首筋に甘噛みして、隠しこんだ牙を立てる。



「お前に吸われるのは嫌じゃない…強いお前に必要とされる…この刹那…自分の強い力を実感する」