「小笠原知弥…お前は…3日間昏睡状態だった」



「!?」



俺は躰を起こして、辺りを見回した。


特別病室とあって、広く、まるでホテルみたいな内装に調度品。



「知弥…すまない…俺が少し浅はかだった。鬼の秘めたる力は想像以上にお前の躰に負担をかけるらしい」



「・・・」


康人が俺に頭を下げた。



「実流は封じられたか?」


「ああ…知弥のおかげだ…」


「なら、いいだろ?」


「しかし…」


「いい夢…見せてもらったぜ…」


「えっ?」