「そうだな…では互いに違う相手を想い…抱き合うか?」


「嫌です!!」


速水さんは私の長い髪に指を絡ませる。


「そんなに俺は魅力的な男ではないか?花奏ちゃん」


「離してください・・・」


ようやく、私たちの間に、距離が出来た。


でも、私が速水さんに乗り掛かった体勢。


私の頬は自然と紅く染まる。



「俺を襲う気か?」


「違います!!」


私は慌てて、速水さんから躰を離し、立ち上がった。



「君になら襲われても良かったのに…」


「速水さん!?///」