WHITEMOON~あやかしの神様~

俺が送った初めての文と一緒に届けた淡紅色の衣を彼女は着ていた。


俺と言えば、平安の時代にはそぐわない現代服。


それに、髪は銀色。


「ずっと、貴方の帰りを待っていました…」



「桜の君…」



俺を怪しまず、彼女は衣擦れの音と共に、俺の腕の中に飛び込んで来た。



「・・・お前…俺が本当に知貴に見えるのか?髪も銀色だし、目だって」


「…姿が変わっても…匂いと声音は同じです…」


「・・・」


声と匂いで俺だと桜の君は判断していた。